神奈川大学弾薬箱。

　僕が大戦期のドイツ国防軍の軍装、それも山岳猟兵なる集団の装備を蒐集しようと思い立ってから、たぶん二年近くが過ぎたんじゃないかと思う。だけどあの薄雪草の花に象徴される彼らのことを知ったのはもっと前、僕がまだ東方電撃戦の始まった日付さえ知らない純真な中学生として日々を過ごしていた頃だったんだ。偶然手に取った雑誌に特集が組まれていてね、ドイツ山岳猟兵の戦歴と装備がイラストを交えて紹介してあって、可憐な白い花の徽章と精悍で泥臭い男たちの組み合わせは僕の記憶にくっきりと刻み込まれたんだ。〝そして僕は衝動を留め得ずにその雑誌をレジへと運んだのさ〟

今でもその雑誌は手元に残してあって、本棚の中でひときわ色褪せた背表紙が目立ってる。もう読み返したところでなんの目新しさもないけど、徽章だの装備だのを買ってくる度にそのアイテムについて書いてある箇所を眺めて悦に浸るのは、うん、存外に楽しいんだ。きっととびきり気持ち悪い顔になってることだろうね。


そろそろ僕の装備の紹介に入ろう。まだまだ足りないものは多いけど、なんとか形だけは整ったんだ。じゃあ、まずはこれ。
山岳猟兵の象徴、山岳帽。ベルクミュッツェ。個人的に頼んで作ってもらった逸品。青みの強い上品なフィールドグレーの生地は当時のもので、その他のパーツも実物を多用してる。T字帽章だけはレプリカだけど、そのうち実物に変えたいところ。左側面のエーデルワイス章はベルヒテスガーデンで発見されたものだそうで、極初期の鉄製。普通のものはアルミ製で、中央のパーツが黄色になる。



M40野戦服。生地の厚さに惚れ込んだ。これからの季節に着るとヴァルハラに行けるかもしれない。徽章も実物をふんだんに使ってある。ボタンの位置が上に詰めてあってスタイリッシュ。


エーデルワイス章のアップ。着用例が多いタイプを選んだよ。



山岳帽と並ぶ象徴的アイテム、山岳ブーツ。正直サイズが合ってないから買い直したいんだけど、出物があるかどうか・・・。


M40を入手するまで使っていたM36野戦服。廉価品だからそこまで質は良くないんだけど、もったいないし、ちょうど山岳軍楽隊用のツバメの巣なんてわけの分からないものが入手できたこともあって、取り付けてみた。


他にもアイテムはいくつかあるけど、キリがないので集合写真で。にやにやが止まらないね。


真面目にサバゲする気がないって、はっきりわかんだね。でも僕にはこれしかないんだ、だからこれが一番いいんだ。一年生の皆にも、周りの人の顔が引きつるくらい拘れるものを持ってほしいな。鉄砲でも装備でもいいから。きっと楽しいから。

眠いからこのあたりでおしまい。次はセルビア軍６３空挺旅団装備について書くと思うよ。あでゅう。